日課

20070619

Heard on the StreetとHeard in Asiaはなんとか毎日読んでいるがそれ以外はほとんど読んでいない状況だ。 LG Electronicsの株価が韓国株式市場の指数を上回る勢いで上昇している。上昇の背景には同社の携帯電話事業の好調さがあげられる。同社の携帯電話のSh…

20070612

株式市場の上昇と、金利上昇は企業年金基金にはプラス材料だ。金利の上昇は割引率の上昇を意味しているためだ。そのため欧米の年金基金では巨額の赤字も急速に縮小しつつある。そこで浮上してきたのが債券への重点投資だ。企業年金の特性を鑑みると、債券に…

20070608

経済のグローバル化は、新興成長国の安い労働力を使うことを可能にするために、世界的にインフレ圧力を低下させることにつながった。しかしこのインフレ抑制の流れも反転しつつある。欧米の中央銀行もこの動きを注視しており、さらなる利上げに進む可能性も…

20070607

Boeingとエアバスはお互いに航空機メーカーとして競争してきたが、現在は飛行機の破壊者としても競争している状況にある。昔に生産された航空機が大量に引退する時期を迎えており、環境に優しい方法で解体することが求められているためだ。ボーイングでは自…

20070606

読む時間がなくなりつつある。WSJよりもThe Economistを中心に読みたいが、今までのパターンを崩すのもなんかいやだな。 ロスアンジェルスのコリアタウンは、その名の通り韓国からの移民が多く住んでいる。しかし豊かになった韓国人達は郊外に引っ越しするよ…

20070605

ここ3ヶ月ほどインド株式は上昇している。今年のインド株はジェットコースターのように上下の動きが激しい。今後はしばらく下落局面になるとアナリスト達は予測している。というのも企業業績の成長が鈍化すると見られるためだ。インフレに対抗して利上げが行…

20070604

Rupert Murdoch率いるNews Corpより買収提案を受けているDow Jones。同社の議決権の過半数以上を保有しているのがBancrofts一族だ。一族は買収には拒否反応を示しているが、同社の取締役会は何らかの対応を取る必要に直面している。取締役会は創業者一族だけ…

20070601

ウォルマートがアパレル部門の不振で在庫が積み上がっているために、中国への発注量を削減している。この影響は中国の繊維業界には大きい。ウォルマートがくしゃみをすると中国は風邪を引くというわけだ。中国の輸出最大国は米国であり、米国の消費動向が中…

20070531

島国で周りを海に囲まれた日本では、国民の同一性も高い。ほとんどが日本語を話す。しかし少子高齢化の流れは大きく、労働力不足に直面しているため、外国人労働者の受け入れに動いている。正確には研修生という形だが、多くの産業においては外国人労働者は…

20070530

中国では投資情報があまり存在しないことや報道の自由が制限されていることもあり、最近増加した個人投資家は数霊術に頼って株式を売買することが多い。たとえば銘柄コードに8(富を意味する)を持つ会社は人気を集めている。反対に死を表す4は嫌われる数字だ…

20070529

かつての鉄道建設ラッシュでは、多額の債務を抱え込み破綻する会社も多かった。最近はウォーレン・バフェットなどの大物投資家からの投資もあり、鉄道株には注目が集まっている。中国からの輸入により、鉄道業界は好況であることが注目の背景にある。しかし…

20070528

中国株式市場の上昇は止まらない。政府はバブルを警戒して金利を引き上げているものの、いまだ預金金利は物価上昇率以下の水準であり、投資家には魅力は薄い。政府はバブルを崩壊させると影響を受ける人が大きくなるために、何も手出しできないとの見方も広…

20070518

最近、あまり読む意欲が沸いてこない。周期的に訪れるモチベーションの低下サイクルである。中国本土のスーパーマーケットであるWumart Storesの株式は昨年11月より取引停止処分となっている。同社は香港市場に上場しているものの、株価を動かす情報を投資家…

20070517

インドの鉄鋼株が好調だ。昨年暮れより大幅に上昇している。背景には中国による需要増加が鉄鋼価格を押し上げていることがある。株価は上昇したものの、銘柄によってはまだまだ上値余地があると見るアナリストもいる。旺盛な海外からの需要に加えて、インド…

20070516

クライスラーを買収したプライベート・エクイティファンドのサーベラスは、自動車ローンの分野では2位以下に大差をつける圧倒的な1位として浮上してきた。さらに同ファンドでは自動車ローンに限らず様々な金融サービスをポートフォリオで抱えており、金融業…

20070515

木曜日に日本の第一四半期のGDP成長率が発表される。昨年の第四四半期よりは鈍化すると見られるものの、依然高水準での成長が期待されている。ただ、高いGDP成長率は円高を引き起こす可能性があり、株式市場や債券市場にはマイナスになるとも見られる。GDP成…

20070502

マードック率いるNews CorpがDow Jonesに対して買収提案を行った。驚くべきことに、買収価格は前日の株価の5割以上高い水準だ。この価格ではDow JonesのPERはGoogleよりも高い水準になる。Dow JonesはWall Street Journalなどのブランドを抱えているだけに、…

20070430

5月より日本において、子会社による買収に親会社の株式を利用することができる制度、いわゆる三角合併が解禁される。日本ではすでに外国企業による買収が盛んになっており、三角合併の解禁が一層の買収増加をもたらすとの見方が広まっている。敵対買収も増え…

20070428

米国のCD販売において、ウォルマートなどのディスカウントストアのシェアが急速に高まっている。反対に音楽専門店は、タワーレコードの苦境に見られるように厳しい立場にある。その結果レコード会社はディスカウントストアという難しい販売ルートに気を遣わ…

20070427

犬やネコなどのペットはあくまでも財産であり、何らかの理由で損害を負っても、補償されるのは市場に基づいた価格にプラスアルファされた金額のみというのが通常だった。しかし最近、ペットフードのリコールが発生し、このペットフードを与えたことで多くの…

20070426

インド企業は、最近海外企業の買収を大規模に行っている。このような買収攻勢は確かに長期的にはインド企業を世界的規模の企業に変貌させることになるために株主にとっても恩恵があるかもしれない。しかし短期的には収益の希薄化が発生するリスクが大きく、…

20070425

日産の株価は1月より下落している。久しぶりの減益決算となることが予想されており、昨日は早期退職も発表した。今後も経営陣の入れ替えなどの対策が打ち出されるが、アナリストはまだ投資するには早いと見ている。同社にはいくつか問題があり、いずれも最近…

20070424

長年に渡って原油市場のベンチマークとして利用されていたのがWTIだ。しかし最近はWTIと北海ブレントとの価格差が拡大しており、ベンチマークとしての機能が損なわれていると考えられている。WTIの現物受け渡し場所に指定された場所では原油の過剰感が強く価…

20070423

中国の銀行セクターの株価は急上昇している。しかし上昇相場も終わりだとの声も大きくなってきた。経済成長を受けて中央銀行が利上げを行うとの見方が広がり、貸し出しの成長が鈍化すると見られている。金融セクターの株式は香港と上海市場で主に取引されて…

20070422

カナダの年金基金は、プライベート・エクイティファンドに出資するだけでは飽きたらず、自ら企業買収に乗り出し始めた。カナダ最大の通信会社であるベル・カナダの買収を狙っている。ファンドに出資する場合と比較して、自ら買収に乗り出した場合は運用報酬…

20070420

ニューヨーク市場に上場する中国企業のNew Oriental Education & Technology Groupの株価が好調だ。IPOから3倍以上に上昇している。同社は中国の語学教育市場で最大手だ。英語を学ぶ中国人からは講師陣に対して高い評価が与えられている。70万人以上の学生を…

20070419

かつてはエンロンも利用していたフェア・バリューと呼ばれる会計基準が再び注目を集めている。エンロンの粉飾決算を受けて、フェア・バリューの利用も一部取引においては禁止されたものの、今年2月にFASBが制定した会計規則を、現在IPOを準備中のBlackstone…

20070418

中国の製薬メーカーは今年になって、香港やニューヨーク市場に相次いで上場している。これから上場を予定している会社も多い。しかし5000以上もの製薬会社がひしめく中国市場において、少なくとも短期的には製薬会社には厳しい状況となりそうだ。まず新薬の…

20070417

株主総会のシーズンを迎えるが、多くの企業で円滑に株主総会が進行するように工夫している。株主からの質問を事前に書面で提出させて、それを会社側の人間が読み上げて質問の代わりとすることや、アクティビストが株主総会にやってくると会場内を尾行するこ…

20070416

ロックフェスといえば、若者がテントで泊まりながら売り出し中のバンドの演奏を聴くというイメージが強かった。しかし豊かなベビーブーマーの増加はこの構図を変えつつある。VIP待遇のチケットを販売するロックフェスが登場している。テントではなくきちんと…