20070515

木曜日に日本の第一四半期のGDP成長率が発表される。昨年の第四四半期よりは鈍化すると見られるものの、依然高水準での成長が期待されている。ただ、高いGDP成長率は円高を引き起こす可能性があり、株式市場や債券市場にはマイナスになるとも見られる。GDP成長率は遅行指標であり、景気の先行きにとっての情報はあまり含まれていないものの、日銀は利上げの材料としてGDPを重視するようになっており、強い数値が出てくると予想以上に早いタイミングで利上げを行う可能性もある。

In Japan, GDP Data May Call The Tune for Rates, Stocks, Yen
(WSJ)(2007/05/15)(Heard in Asia)(914 words)(Rating:4)
Readability: fog=13.79 flesch=43.90 kincaid=11.00
hayashi (13.95) yuka (13.82) annualized (11.98) october-december (10.71) takuji (10.62)

ドイツのソフトウェア会社であるSAPは長年、ドイツ国内で開発を行ってきた。しかしライバルがインターネットを重視した製品で攻勢をかけてくるにつれてドイツ国内で開発すべてを行うのは困難だと感じるようになり、思いきったグローバル化を展開することになった。買収した会社を経営していたアメリカ人に開発のトップを任せ、経営幹部にも多数の外国人を起用し、公用語を英語に切り替えるなどの政策を進めた。ハイテク企業の多くと比較しても同社ほどの大規模なグローバル化の試みは珍しい。しかし海外で採用するエンジニアが増加するにつれて、ドイツ国内のエンジニアは職がなくなるのではないかとの不安を感じるようになる。またアメリカ人の開発トップのやり方にも反発が強まり、結局開発トップは退任してしまう事態になった。同社の経営陣は引き続きグローバル化は進めるとしている。

SAP's Plan to Globalize Hits Cultural Barriers
(WSJ)(2007/05/11)(TMT)(2,326 words)(Rating:4)
Readability: fog=13.38 flesch=46.67 kincaid=10.56
plattner (38.29) agassi (36.81) walldorf (32.49) sap's (31.15) sap (29.95) kagermann (26.63)

頭のいい連中がたくさんいると見られているプライベート・エクイティファンドが、クライスラーを買収したことは、他の投資家にとっても自動車メーカーの見通しの明るさを再認識させることになったようだ。GMやFord、自動車部品メーカーなどの株価が上昇している。しかし必ずしもCerberusがクライスラーを買収したからといっても先行きは明るいわけではないと見るアナリストも多い。Cerberusは労働組合のUAWの承認も取り付けたが、もしUAWとの交渉で健康保険の負担を削減することができても、新車開発などの多額の投資を必要とする事態は変わりがない。

Some Investors Buoyed By Big Three's Prospects, But Others Are Skeptical
(WSJ)(2007/05/15)(Heard on the Street)(916 words)(Rating:4)
Readability: fog=11.11 flesch=51.09 kincaid=9.06
cerberus (17.37) goodyear (12.89) health-care (11.90) auto (11.54) uaw (11.19) himanshu (10.62)