2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

政府は銀行経営に口出しするな

Bank bail-outs : Leaving Las Vegas (The Economist) 公的資金を投入した結果、先進国政府は銀行の大株主となった。しばらくすれば市場で売却して利益を上げたいところだが、予想以上に長期間株式を保有せざるを得ないと考えられる。不況の最中にあるので、…

ゴーイング・コンサーン

Audits : Accounting for concern (The Economist) 財務諸表は、通常、ゴーイング・コンサーンを前提として作成される。すなわち企業が存続することを前提に会計処理を行うことになる。ゴーイング・コンサーンとして処理するのが妥当なのかどうかは取締役会…

シティグループはどうなるのか?

シティグループの株価がとんでもないことになっている。すでに3ドル台にまで下落した。公的資金の投入により米国政府は大銀行はつぶさないということを市場に向けて強い意思表示をしていると思うのだが、この株価は何を予見しているのか。シティグループまで…

ログインの不具合

上のエントリーを書いていて、書き終わったので保存しようとするといきなり昨日のページが表示されてしまった。ちょうど書いている最中にログインの有効期限が切れてしまったようだ。仕方がないのでもう一度入力する羽目になった。かなり不便な仕様である。…

割れ窓理論は正しかった。

Criminology : Can the can (The Economist) ジュリアーニがニューヨーク市長だった頃、犯罪を減らすために熱心に取り組んだのが、落書きや器物破損などの小さな犯罪を徹底的に取り締まることだった。この政策の理論的バックボーンだったのが、「割れ窓理論…

株価にモメンタム効果がある理由

Buttonwood : The big mo (The Economist) 株価は勢いが付くとしばらく上昇し続けたり下落し続けたりする。投資家は非合理的な行動をすると考えればこのような行動にも説明が付く。企業業績の変化に気づくのに時間がかかると考えられるためだ。しかしある研…

新興国での自動車業界

CARS IN EMERGING MARKETS : A global love affair (The Economist) 先週のスペシャルレポートはスペインだったが読み通せなかった。今週は新興国で自動車業界の成長が著しいというレポート。3日がかりで読了。これだけ長くかかると何が書いてあったか良く思…

ビッグスリー救済に欧州はどう反応するか

The car industry : Pass the plate (The Economist) ビッグスリーは政府による救済を求めるために、CEOたちがワシントンに集まっている。フォードは自力で現在の苦境を乗り切れるとも見られるが、もしGMが破綻すると部品を供給する下請け会社で問題が生じ、…

ヒラリー・クリントンを国務長官に指名か?

Hillary Clinton and Barack Obama : Launching Hillary at the world (The Economist) オバマ新大統領の人事は遅いように見えて、歴任の大統領と比較すると早いほうだという。その中でも国務長官と財務長官が誰になるかは大きな関心事だ。そんな中、ヒラリ…

英国では精子提供者が不足

The Sperm-Supply Problem 英国では様々な規制の導入で、精子ドナーが不足しているらしい。まず精子の提供を受けて誕生した子どもが18歳なると、自分の父親を知る権利が与えられたことが、潜在的なドナーを躊躇させることになった。また一人の精子ドナーが精…

金融の規制緩和の隠れた恩恵

Economics focus : Race and red tape (The Economist) 金融危機の最中、金融業界に対する規制を強化しようとする声も大きいが、金融の規制緩和の隠れた恩恵を忘れてはならない。それは人種間の賃金格差を縮小させたことである。銀行業界の規制緩和により、…

オバマ大統領の最初の訪問国はどこか

President Barack Obama's first international fixture : A special relationship (The Economist) 面白いことにオバマ大統領が一番最初にどの国を訪問するか、賭けが行われている。英国と米国の特別な関係のため英国が圧倒的に高い可能性があるようだ。日…

国毎に異なる売春規制

Policing prostitution : The oldest conundrum (The Economist) 売春に伴う犯罪行為(人身売買や資金洗浄、暴行、誘拐など)を減少させつつ、個人の自由に干渉する警察国家にも陥らないようにするにはなかなか難しいさじ加減が求められる。オランダでは売春は…

米国州政府の財政も悪化

Government finances : Local zeroes (The Economist) 米国では州や市レベルでも財政状況が大幅に悪化しつつある。景気悪化に伴う所得税の落ち込み、不動産価格下落による固定資産税の落ち込み、株式市場下落によるキャピタルゲイン課税の落ち込みなど悪材料…

政党は頭から腐る

Lexington : Ship of fools (The Economist) 共和党には手厳しい記事。コメントもかなり多い。マケインの敗因の一つがオバマと比較して高学歴の有権者を獲得できなかったという点にある。さらに問題なのが、共和党の上層部自体が知性を失いつつあるという点…

NHKスペシャル 日本とアメリカ 第2回「日本アニメvsハリウッド」

TV

ネタ不足に悩むハリウッドが目をつけたのが日本アニメという話。鉄腕アトムもハリウッドでCGアニメに生まれ変わるらしい。攻殻機動隊の実写版まで計画されているという。マトリックスみたいな感じになるのか? 鉄腕アトムのキャラクターデザインで日米間で認…

プロフェッショナル 仕事の流儀「はみ出し者が、道をひらく〜工藤進英」

TV

これもだいぶ前に録画しておいたもの。大腸内視鏡といえば私もだいぶ前に大腸癌の検査で受診したことがある。昔はお産よりも苦しいと言われたそうだが全然痛くなかった。お腹の中に溜まっている老廃物をぜんぶ体外に出さないといけないので大量の下剤を飲む…

ブリスターパッケージ廃止の動き

Packages You Won’t Need a Saw to Open (New York Times) 日本でも同様な動きはないのか?パソコンの周辺機器では最近ブリスターパッケージが目立つ。おもちゃなどでも利用されているようだ。しかし極めて開けにくく、アメリカ全体では年間6000人も怪我によ…

NHKスペシャル 日本とアメリカ(1)「“アメリカ”買収〜グローバル化への苦闘」

TV

だいぶ前に録画しておいたがようやく見た。東芝によるウェスチングハウス買収の様子を紹介している。現在日本企業が、アメリカ企業を買収するのは、単にアメリカ市場だけを念頭に置いたものではなく、グローバル化を進めるための道筋をつけるためであるとい…

フロー体験 喜びの現象学

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)作者: M.チクセントミハイ,Mihaly Csikszentmihalyi,今村浩明出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 1996/08/01メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 104回この商品を含むブログ (77件) を見る読了。2回読んだこ…

早送り中に見たCMでも宣伝効果はある

Technology and advertising : Watching the watchers (The Economist) 広告主にとっては難しい時代である。多くのチャンネル、ウェブサイトが存在するので一つのCMを同時に多くの視聴者に届けることが難しくなった。しかもHDDレコーダーの普及により録画し…

社員によるネットの書き込み

Companies and social networks : Losing face (The Economist) 日本でも良く耳にするような話題である。ブログやSNSにお客の悪口などを書き込んで大騒動に発展するといった話である。アメリカでも同じようなことが発生しているようだ。バージンアトランティ…

CO2を吸収する岩

Greenhouse gases : Eating carbon (The Economist) これは面白い。地球温暖化の問題なんてすぐに解決しそうな錯覚まで覚えてしまう。マントルの中に橄欖岩(かんらん岩。英語ではperidotite)が多く含まれているが、この岩石は二酸化炭素を吸収するらしい。し…

法律事務所もリストラ

Law Firms Feel Strain of Layoffs and Cutbacks (New York Times) 不況になると経営破綻が増えるし、企業間のもめ事が増えるので弁護士には悪くない筈なのだが、現在はそうでもないようだ。法律事務所でも人員削減を行ったり、ひどい場合には店をたたんでし…

おまかせスパムブロック

ASAHIネットの「おまかせスパムブロック」が快適だ。劇的にメールの数が減少している。迷惑メールのフォルダをチェックしても誤認識されているメールは一通もなかった。精度は高い。これならBecky!上でスパムブロックする必要はないと思う。ただ、スパムと認…

格付け機関に対する規制強化は誤り

Credit-rating agencies : Negative outlook (The Economist) 欧州において、格付機関に対する規制強化を求める声が出てきた。発行体から金を受け取って格付けを行う以上利益相反は避けられない。しかしこのような問題を認識しているにもかかわらず格付けへ…

ビジネスクラスへのアップグレード

Inflight upgrades: would you pay? (The Economist) なかなか興味深いサービス。ある航空会社が、搭乗後にビジネスクラスに座席変更が出来るオプションを用意するらしい。ビジネスクラスがどんな席か、購入する前に実際に目で確認できるのは利点かもしれな…

読書法や勉強法の本が多数出版されるのは

本屋に行くと、読書法や勉強法の本が多数陳列されている。他にテーマはないのかと思ってしまうほどだ。出版社や書店の陰謀(というのも大袈裟だが)があるのではないかとふと思った。読書法や勉強法の本は他の分野の本と異なり、他の本の消費を促すという波及…

ビッグスリーを救済してはいけない理由

Carmakers : Saving Detroit (The Economist) 金融業界を公的資金投入で救済したのだから、自動車メーカーだって救済しても良いのではないかという声が大きくなってきた。特にビッグスリーが破綻することによって発生する失業が高水準に上ることが予測できる…

高スプレッドにかかわらず社債投資が盛り上がらない理由

Buttonwood : An appetising spread (The Economist) 米国の社債市場でのスプレッドがかなりの高水準で推移している。現状のスプレッドは大恐慌並みのデフォルトが発生することを織り込んでいるとも考えられる。なぜここまでスプレッドが拡大しているのに投…