CBSドキュメント20060622

  • GM's Difficult Road Ahead 経営不振にあえぐGMの現状。健康保険や年金の負担が経営を大きく圧迫している。車一台あたりで換算すると同社は健康保険のコストとして1400ドル負担していることになるという。欧州や日本では健康保険は国民皆保険になっており企業がすべて面倒を見る必要はない。労働組合との交渉も給付削減の交渉も行われている。モーターショーを見る限りでは新車の評判も悪くはないようだ。
  • The Real NASCAR Family ストックカーレースのNASCARの人気が高まっている。NASCARの発展の立役者が父親より経営を引き継いだブライアン・フランス氏だ。経営は好調だったものの、改革に乗り出して、たばこメーカーをスポンサーから外し、チャンピオン決定の方法にプレーオフ制度を導入するなど施策を打ち出した。NASCARは南部のスポーツというイメージが強いが現在ではカリフォルニアでも行われている。ニューヨーク進出まで予定されている。ただ黒人やヒスパニックなどのマイノリティにはあまり人気がなく、都市部での成功を目指すにはマイノリティの取り込みも欠かせない。おもしろいのは、車体には企業スポンサーのロゴだらけで、観客は動く広告を見るためにレース場に金を払ってやってくる。コンテンツ自体がCMになっているような状況だ。フランス氏の妹が運営するレース場でNASCARのレースが多いこともフランス一族によるNASCAR支配と受け止められているようだ。
  • The Elephant Orphanage ケニア・ナイロビにある象の孤児院。象牙目的で殺された象の子供を保護するのが目的。しかし最終的には野生に戻すことが目標となっている。象の飼育係は一晩中象と一緒に過ごすほど、象には手厚い保護が求められる。孤児院で過ごす象もすべてが野生に戻るわけではない。半数以上が病気で亡くなってしまうという。心の病気も象には多いようだ。非常に繊細な動物らしい。