20060705

思い切って読書量を削減することにする。本を読むための時間を捻出するため。今までもこのような計画を立てたものの実際には増えていたということが多かった。今回はどうなるか。

  • 日産とルノーGMと提携関係になるとのニュースでGMの株価は急騰した。しかし日産の株価はほとんど動いていない。日産にとっては売り上げが低迷しているこの時期に、GMとの提携に乗り出すことはメリットよりもリスクが大きいとアナリストは見ているようだ。日産とルノーの取締役会はゴーンCEOに対して、GMとの提携関係を交渉する許可を与えたが、提携関係を樹立すること自体が難しいと見られている。GMにとっては提携することで、部品コスト削減や研究開発投資の効率化、製品ラインナップの充実などのメリットが期待できる。ゴーンCEOはGMのCEOとしてではなく、提携関係のパートナーとしてGMの経営に関わるのであれば、GMのような大きな問題を抱える企業を立て直すのも容易ではないとアナリストは指摘している。現在日産自動車は売り上げが低迷しており、当初の会社側の業績予想が達成できない可能性も経営陣から漏れている。後半には新車の投入が予定されているがどの程度売り上げを押し上げるのかは未知数だ。

  • アイルランドの格安航空会社であるRyanairの株価が横ばいで推移している。PERを見ても競合他社よりも低い水準で取引されている。同社は今までは低コストを武器に高い収益性を実現してきた。過去には利益率3割という水準も実現している。しかし現在は、原油高や競合他社との競争激化が市場では懸念されている。同社は燃料の価格をヘッジしているものの、他社と比較してヘッジの比率が低い。しかもヘッジを行っている期間が短いという問題がある。そのため原油相場に業績が影響されやすい。悪いことに同社はコスト削減を進めた結果、燃料費がコストの2割以上を占めており、この水準は他社と比較して大幅に高い。しかし同社の卓越した業務効率に惹かれて同社の買い推奨を行うアナリストも多い。強気なアナリストから見れば市場は同社の経営効率を過小評価していると映る。
    Ryanairはダブリンのサウスウェスト航空というイメージ。今度図書館でいよいよ「破天荒!」(ASIN:4822240835)を借りる予定だ。