20060222

以下の記事を読んだ。6時10分起床。腹筋50回。

  • ネットでのビデオ配信ビジネスはGoogleApple(iTMS)など多くの企業が参入している。その中にはCold Fusionを開発した起業家が設立したBrightcoveという企業もある。同社はビデオ配信の裏方になることをもくろんでいる。同社はビデオコンテンツの所有者とサイト運営者を結びつける役割を演じている。ビデオコンテンツを特定のサイトで放映し、間にCMを割り込ませる。CMの収入はコンテンツの保有者とサイトの運営者で分けられ、同社は再生回数に応じた手数料をコンテンツ保有者に請求するのだ。同社のビジネスモデルはケーブルテレビには脅威となるものである。今までは映像コンテンツを多くの家庭に配信するにはケーブルテレビという関門を通る必要があったが、同社を使うことで簡単に世界中に配信できるためだ。サイト運営者にとっても自らのサイト内で簡単に映像コンテンツを提供できるのが魅力的だ。同社にはAOLやIASといった業界の大物が出資している。顧客にはロイターが含まれる。ロイターはケーブルテレビとの関係が薄いので気兼ねする必要がないのだ。ただ多くのコンテンツ保有者にとってはケーブルテレビとの関係を壊すことなくネット配信に取り組まなければならない。
    この記事は面白い。
  • 多くの企業で、経営者の株式部分の報酬と業績をリンクさせるようになった。今までは業績が芳しくなくても長い間在籍しているとオプションを取得することができた場合が多い。業績が悪くても上昇相場の時には株価が上昇するために、経営者は自らの貢献とは関係なくオプションによる利益を得ることができるという問題もあった。大企業100社の調査では30社が業績とリンクさせるようになっており、年内には50社を超えるとの予想もある。リンクさせる業績としては売上・利益の成長率、投下資本の収益率などがある。しかし実際の目標となる数値は開示義務がないので株主には明らかにされない。開示すると競争上問題があるとの声もある。
    リンクさせても、目標となる数値が明らかにされないのでは、後で目標自体を引き下げてしまう可能性も考えられる。
  • 南アフリカの健康保険制度は米国に似ている。公的な保険は一部の人しかカバーしておらず民間の健康保険に加入している人が多い。この国の健康保険市場でトップシェアを有しているのが、Discover Healthである。同社の保険は自己負担が大きい代わりに保険料が比較的低いというものだ。同社の商品の魅力は、健康的な生活を送った加入者にはポイントが与えられるという点にある。これは1年間を通して累積し、映画のチケットや航空券、ホテルの宿泊などに交換することができる。ポイントをためるには、減量、定期検診、ジムでのトレーニングを行う必要がある。ただポイントをためた人が実際にどの程度医療費の削減に貢献したかはまだ歴史が浅いためにこれからの課題となっている。同社のやり方に批判的な向きは、同社はポイントを稼げるようなもともと健康的で若い加入者のみを顧客に加えており、不健康な人を切り捨てていると見ている。同社は米国にも進出しており、同じようなポイントを加入者に提供している。

  • インドで先日初めての鳥インフルエンザが検出された。このニュースを受けてインドの大手製薬企業であるCiplaとRanbaxyの株価が上昇している。 2社ともタミフルの大量生産の計画を進めている。ただし両者ともロシェからのライセンスは受けていない。そのため今後はロシェから訴えられる可能性もある。両社ともインドではタミフルの特許は成立しておらず、特許が成立していない国に輸出すると主張している。株式市場はタミフルの需要拡大に期待しているが、実際に鳥インフルエンザが大量感染した場合には、採算度外視で薬品を供給せざるをえない事態も考えられる。また予想したほど感染が広がらなかった場合には大量の在庫を抱えてしまうリスクも考えられる。