輸出依存から抜け出せない日本経済

Rebalancing the world economy: Japan : Stuck in neutral (The Economist)
過去1ヶ月に渡り、4つの経済大国が抱える問題を取り上げてきたが、最後が日本。The Economistの今までの論調からすれば大して意外な指摘でもない。輸出依存を改めて内需拡大を目指せといった内容。内需が盛り上がらないのは、多くの雇用を抱える中小企業の収益性が低迷していることや非正規雇用者の増加による賃金の伸び悩み、年金不安による過剰貯蓄にあるとする。貯蓄の原因の一つとして、地震や火事のために日本では15年おきに家を建て直さないといけないという事情を紹介していたが、15年しか持たないというのもかなり意外な気がする。また内需を盛り上げるためにはサービス業を中心とした産業の規制緩和が欠かせないという。サービス業での生産性の低迷が賃金の伸びも抑えているらしい。高い生産性を示している外資を呼び込めと指摘している。