いつもの口癖か

Asia's sinking economies : Asia's suffering (The Economist)
冒頭のleadを読むだけで言いたいことは分かった。外需に依存するのではなく内需拡大に努めろというのが最近のThe Economistの口癖である。口を酸っぱくして言っているという表現がふさわしい。アジア諸国財政支出で需要を生み出せ、社会保障制度を整えることで過剰貯蓄を抑制しろ、輸出依存の製造業から内需指向のサービス業に産業構造を転換せよなどと主張している。通貨切り下げで輸出競争力を向上しようという考えは捨てろとも警告している。結局、日本の景気回復は構造改革のおかげでもなんでもなく、中国などの外需に引っ張られただけだった。そのため日本は世界経済の減速の中で大きな苦境に陥っている。他のアジア諸国は日本を反面教師に改革に努めろというメッセージだ。


地下鉄の中で、The Economistを読んでいる男性を見かけた。私よりもかなり若い。小さく折りたたんでいたけどすぐに分かった。英字新聞を読んでいる人はたまに見かけるけど、The Economistを読んでいる人はほとんど見かけない。