The Battle Over The Courts

政治から独立して憲法やコモンローを現実社会に当てはめるのを使命とするのが司法である。しかし最近では司法の政治化が進み、法曹関係者が憂慮している。州裁判所では裁判官は選挙で選ばれるが、最近では政治家なみの選挙運動をしている。対立候補を非難したり、自らの政治・信条を公然と明らかにしている。選挙資金も様々な支援者支援団体から集めており、裁判の場でこれらの影響を排除できるのか疑問視されている。今回の大統領選挙での勝利者は連邦最高裁判所の裁判官を最大で4人任命することができる。これは裁判官の構成を大きく変化させることになり、議論の多い問題に関しての司法判断に大きな影響を与える。政治が司法に介入する動きも進んでいる。裁判の進め方に関して政治が口出ししたりすることも多い。司法制度への資金拠出を渋っているために、裁判は増加しているにも関わらず裁判官を増加することができない。このことが裁判の長期化にもつながっている。裁判官の給与も低水準に抑えられており、大リーグの審判よりも低い給与に耐えられず辞職してしまう裁判官も多い。



大リーグの審判よりも低い給与水準というのも驚き。裁判官も選挙で選ばれているという以上、政治に左右されやすいというのは避けられないのだろう。たしか州司法長官(検察)も選挙で選ばれていたはず。
陪審員を選ぶのにも問題があるようだ。以下の記事を思い出したので載せる。