20050325

ひさしぶりに通勤にTH55を持っていかなかった。いつも上着のポケットにTH55を入れているので、かなり身軽になった感じ。iPod Shuffleのみ携行。以下の記事はPC上で読んだ。
Worldcomで会計部署に務めていた男の成功と転落。CFOに要請されて、一時的なものと願いながら粉飾決算に加担してしまったという。粉飾決算を手助けしている事実に苦しみ、うつ状態にまでなったという。自殺を考え、猛スピードで自動車を飛ばしたりしたと語っている。一番最初に検察側に協力することになり、現在は量刑を待ってる最中である。





・以前より予想されていたたことだが、SECがキャッシュフローの計上方法を変更するように企業に要請した結果が財務諸表上に現れ始めた。計上方法の変更とは、企業がディーラーに対して提供しているベンダーファイナンスの処理方法である。主に自動車メーカーなどで利用されるベンダーファイナンスでは、ディーラーの製品仕入れ代金をメーカーが貸し付ける。これはメーカーにとっては買掛金となり、今までは財務活動に伴うキャッシュフローにマイナス要因として計上されていた。しかしSECはこの処理は間違っているとして、営業キャッシュフローに分類するように要請したのだ。この要請を受けて、GMやFord(フォード)、 Caterpillar(キャタピラー)は過去のキャッシュフロー計算書を変更している。変更により、過去の営業キャッシュフローが大幅に悪化している。 Caterpillarの場合が一番影響が大きく、黒字から赤字に転落している。利益は意見だが、キャッシュは事実という古くからの格言は、それほど正しいものではないことが明らかになった格好である。





・大手新聞やテレビ局を多数抱えるTribune社が苦しんでいる。同社は同業他社で、Los Angels Timesを発行しているTimes Mirrorをドットコムバブルのピークで買収しており、現在の苦境はこの買収によるところが大きい。様々なメディアを保有することで広告販売を積極的に行なう考えだったが、買収をピークに景気低迷入りし、広告需要が急落したのだ。同社の問題として以下のいくつかがあげられる。Los Angels Timesの発行部数が減少していること、Newsday(ニューヨークの新聞)における発行部数水増し疑惑、Times Mirrorが買収される前に行なった資産売却が非課税の形式をとったにも関わらず、税務当局からクレームがついていることなどである。同社は同一市場における新聞とテレビ局を両方抱えるという戦略を進めてきたが、司法判断でこの戦略に逆風が吹いていることもマイナスとなっている。魅力的な資産を抱えているという点で、同社には強気な姿勢を見せるアナリストや投資家が多い。


本日はグッドフライデーのため、米国市場は休場だが、WSJは通常通り発行していた。Heard in Asiaは休載の様子。
Worldcomの会計スタッフの記事が興味深い。