一風変わったオークションサイト

Online auctions : Mind the pennies (The Economist)
このようなサイトがあるとは初めて聞いた。通常のオークションサイトでは入札者はいくらでもビッドを引き上げることができる。しかも何回ビッドを引き上げても手数料は不要だ。しかし新手のオークションサイトが人気を集めており、このサイトでは、入札者はビッドを入れるたびに数ドルの手数料が徴収される。しかしビッドの刻み値は数セントで固定されているのでなかなか値段がつり上がらず、きわめて安い価格で商品をゲットできるという特徴がある。実際にはサイト自らが商品を販売しているのでオークションサイトと呼ぶのは不適切かもしれない。このようなサイトのパイオニアswoopoだ。しかし人気の高さを察知して新規参入が相次いでいる。同じようなサイトを簡単に構築できるソフトまで容易に入手できる。通常のオークションサイトと異なり、サイト自らが売り主になるので、外部ネットワーク効果による参入障壁がないという点も競争激化の背景にありそうだ。しかし入札参加者が多くなると問題も出てくる。競争率が高くなると、多くの手数料を支払ってビッドを出したにもかかわらず、商品を購入できなかったユーザーが増えることを意味するためだ。そのようなユーザーの不満を和らげるために、支払った手数料分、ディスカウントして商品を購入できるサービスまで登場している。