ライフセトルメント業界

America's life-settlement industry : From mortgages to mortality (The Economist)
日本ではどうなのか不明だが、米国では1911年の連邦最高裁判決により生命保険を転売することが可能だ。最近この転売を手がけるライフセトルメント業界に注目が集まっている。住宅バブル・株価下落により高齢者にとっては生命保険ぐらいしか売る資産がないケースが増えているためだ。解約しても大幅に少ない金額しか戻ってこないので転売が魅力的に映る。しかし生命保険を買い取る側にとっては本人が死んでくれると保険金を手にすることが出来るので、道徳的にどうなのか政治的にバッシングを受けるリスクも懸念されるところだ。しかし死者は景気変動に関係ないと考えられるために、他の金融資産との連動性が低い資産を求める投資家には魅力的な商品でもある。

過去にも何度か書いたことがあった。http://d.hatena.ne.jp/ichiyu/20071128/p1 http://d.hatena.ne.jp/ichiyu/20060503/p3