インドの激安住宅

India's cheap housing boom : The nano home (The Economist)
インドの起業家精神はすばらしい。高額なので低所得者に売りつけることは出来ないと簡単にあきらめることはせず、アイデアを絞って思い切って値段を下げることにより新しい市場を開拓しようとしている。タタのナノカーは車でこの方式を実践したが、住宅でも同じような試みが各社で進められている。19平米程度のアパートが4500ドル程度で販売されているというからめまいがする。大都市に通勤する労働者がターゲットだ。低コストを実現するために内装はシンプル。3階建て程度に高さを抑えることで特別な補強も不要、エレベーターもなく、階段も一つに絞ることで非熟練労働者でも建設できるようにしている。販売の追い風になっているのが金融面での変革だ。信用履歴もない消費者に政府系金融機関が住宅ローンを提供することで買いやすくなった。貸し倒れを抑えるために頭金を4分の1程度出す必要はあるが。インド版サブプライムモーゲージである。