NHKスペシャル 沸騰都市 第6回「サンパウロ 富豪は空を飛ぶ」

溜まっているビデオを集中的に見ている。ブラジルの経済成長は中産階級の台頭で支えられていることが分かる。所得が向上し多くのブラジル人が車を購入するようになり、交通インフラは慢性的な渋滞に苦しめられることになる。治安も悪いので、防弾処理された車が非常に売れているというのも面白い。金持ちだけではなく普通の人も購入しているらしい。ただ本当の富豪は、時は金なりとばかり時間を節約するためには金を惜しむことはない。ヘリコプターを使うのだ。ビルやマンションにはヘリポートがあるのは普通というから驚きだ。ヘリコプターは数億円以上するので共同購入のヘリコプターもある。
ブラジル経済に対して、大統領は非常に強気だ。マインドを悪化させないために意図的に強気姿勢を崩していないだけかもしれないが。環境ブームに乗っかって主力輸出品のエタノールを積極的に海外に展開しようとしている。アフリカと手を組んでアフリカでもエタノール生産を行うことまで視野に入れている。ブラジルは広大な国土を有しているので、まだまだ耕作可能な土地は多いという。原油価格の下落により、エタノール需要も低下しているのではないかと思うのだがそのあたりはよく分からなかった。しかし中産階級の台頭により、活発な個人消費が発生しており、これだけでも経済成長を刺激するには充分ではないかと思う。この前のThe Economistスペシャルレポートも中産階級の台頭という話であった。読まないと。単に個人消費が拡大するだけではなく、それ以上に大きな社会変革が進むと言っているようだ。