NHKスペシャル「アメリカ発 世界自動車危機」

これも録画したもの。GMの経営危機は金融の力で無理矢理需要を生み出して需要を先食いしてしまったことが原因と指摘している。それほど意外な話でも無いけど、GMに限らず、自動車販売にはファイナンスは欠かせないのですべての自動車メーカーに言えそうな気もする。この前、The EconomistのBriefingで自動車業界の特集があったが、その中で米国の自動車販売(中古車を含む)の9割はなんらかのファイナンスがついていると書いてあった。欧州ではもう少し低いようだったが、それでもかなりの高水準だったと思う。そのため金融危機は自動車販売には大きな打撃になっている。

番組の後半では、電気自動車に賭ける自動車業界(と関連部品メーカー)の取り組みが紹介されていたが、電気自動車になると部品数が相当数削減されるという指摘が面白かった。エンジンをモーターに取り替えることでエンジン周りの部品をかなり削減できるようだ。これは当然、部品メーカーにとっては大きな試練にもなる。モーターはエンジンと異なり高熱を発しないのでボンネットもプラスティックにできるというから、かなり産業構造が変化するのかもしれない。