ルワンダの現状

Rwanda and the Great Lakes region : A pioneer with a mountain to climb (The Economist)
最近は夕食を摂りながら、The Economistを読むことが多い。大量に積み上がっているバックナンバーから適当に引っ張り出して読んでいる。昨日読んだのはルワンダの現状に関する記事。コンゴでの戦闘が激化する前のものだ。
ルワンダと聞くと、ツチ族フツ族の対立、大量殺戮など暗い話題だが、実際には大量殺戮はだいぶ過去の話で現在は政治は安定しているようだ。天然資源もあまりないし、海にも面していない山岳地域が多い国だけに、アフリカのスイスを目指すと政府は主張している。民主的な選挙も行われ、現在の大統領のKagame氏は圧倒的な支持を受けている。政治の安定、貧困の減少も実現し、外国からの評価もすこぶる良い。フツ族との対立も収まっているようだが、政治で主導権を取っているのは英語を話すツチ族である。英語を話すという点が幸いしているのか、英国はルワンダに対して非常に好意的で多額の援助を行っている。ただどの程度民主主義が根付いているのかは疑問符も多い。大統領は徐々に高圧的な政治手法を取るようになってきたとの批判も聞かれる。スイスを目指すという割には金融サービスはまだまだ未熟だ。コンゴが混乱しているだけに、ルワンダにはコンゴからの資金も流入しているようだ。経済面では内陸部という点が問題になっており、ケニヤからの輸送が原油高のあおりを受けて高コストになっている。