不況のあおりを受ける米国大学

Private Colleges Worry About a Dip in Enrollment (New York Times)
金融危機が大学に与える影響と言えば、運用成績が悪化している基金だけかと思いきやそうでもないようだ。景気が悪化することで、大学進学を遅らせたり、安い州立大学や学費援助が多い大規模な私立大学に進出する学生が増え、小規模な私立大学の入学希望者が減少しているという。まだ願書締め切りには時間はあるので最終的な応募者数がどうなるのかは不明だが、関係者はすでに悲観的なムードだ。また入学希望者が多い大学でも学費援助を申し込む学生も増えている。小規模な私立大学では学費が運営予算の多くを占めており、不景気による入学者の減少は運営予算に大きな穴を開けることになる。小さな町では大学が主要な雇用者である場合も多く、運営予算の削減・人員の削減は地域の雇用にも悪影響を与える。