20060225

以下の記事を読んだ。今日も腹筋は朝と夜に50回ずつ行う。

  • ゴールドマン・サックスが日本市場ではほとんどプライベート・エクイティファンドのような状態になっている。反対にM&Aのアドバイザリーや株式発行といった既存の業務では同社の地盤沈下が続いている。最近では三洋電機に出資し、役員を送り込んだ。三洋電機以外にも建設会社のフジタやUSJの運営会社などにも出資している。また過去に買収したホテルやゴルフ場はREITにして上場させることにも成功した。日本では買収ファンドに対する抵抗感は強かったが、リップルウッドによる新生銀行の再生がイメージを一新させている。そのためゴールドマンも買収しやすくなったのだ。また三井住友FGに資本参加していることも、買収に際しては有利に働いている。
    ゴールドマンの投資銀行業務での地位が低下しているというのは始めて知る。自己勘定取引とプライベート・エクイティファンドの比率が今後も高くなっていくのだろうか。そうなると上場している意味が薄くなってしまうかもしれない。
  • 鳥インフルエンザのサンプルを外国に提供しない中国の態度が問題になっている。ことの発端は昨年夏のことであり、中国当局の研究所で採取した鳥インフルエンザのサンプルが外国に提供され、これを用いて外国の研究者が論文を執筆して学術誌に掲載された。しかしこの論文には中国当局の研究者の名前は載っていなかったのだ。この事件をきっかけに中国は自国の研究者が研究に関われるようにするために、サンプルを海外に提供するのを控えるようになった。このようないざこざは学界ではよくあることだが、多くの人命が危機にさらされている鳥インフルエンザでは大きな問題になる。すでにワクチンはサノフィが開発しているが、新しいサンプルで現在の鳥インフルエンザの状態を確認しないと、できあがったワクチンが全然効果がないものになってしまう恐れがある。
    学界では名前が出るかどうかは大きな問題なのか。オープンソースソフトの開発でも言えるような気がする。金目当てで働いているだけではないので名誉に対しては神経過敏になるのだろう。