20050801

以下の記事を読んだ。
・大手アパレル企業のワールドが経営陣主導の買収によって、非上場に転換すると発表した。日本では長い間株式持ち合いが続いていたが、長い不況の下で、株式持ち合いは解体しつつある。そこで発言力を増してきたのが外国人投資家だ。また国内の年金基金などの機関投資家も積極的に経営陣に注文をつけるようになってきている。そのため上場企業の経営者にとっては経営がしにくくなっているのだ。また敵対買収を受ける危険性もあり、今後は非上場に転換する動きが進むのではないかとの見方が広まっている。通常、非上場に転換する場合はプライベート・エクイティファンドの助けを借りることが多いが、同社の場合は銀行からの融資で買収をまかなうという。同社は有力なブランドを抱えており、高い成長率で投資家の信頼も高かった。そのため有望な投資先が消えてしまうことは市場にとってはマイナスとも言える。


プライベート・エクイティファンドがヘッジファンドの運用会社に投資している。Summit Partnersが運用するファンドがヘッジファンドの運用会社であるCoast Asset Managementの株式の3分の1を取得することになった。ヘッジファンドの運用成績は今年になって悪化しているものの、これからもヘッジファンドの人気は引き続き高いとの予測が投資の背景にある。今回の取引に限らず、最近はヘッジファンドの運用会社を買収する動きが多く見られる。プライベート・エクイティファンドによる株式取得と言うことは、将来のIPOや別の会社への売却などの出口戦略が検討されていることを意味する。ヘッジファンドの数は最近急増しているものの、多くのファンドが生き残れないと見られ、整理統合は避けられないとの予測もある。