20050428

以下の記事を読んだ。
ウォーレン・バフェットの投資手法を真似する投資信託の紹介。このファンドはWisdom Fundといい、当初はBerkshire Fundと名乗っていたが、バークシャー・ハザウェイからのクレームで名称変更を余儀なくされたという経歴がある。このファンドはバークシャー・ハザウェイポートフォリオにできる限り近づけることを目標にしている。単に同じ銘柄を保有するだけではなく、構成比もできるだけ近づけるようにしている。ただ最近は同社は会社丸ごと買収することが多く、この場合は一緒に投資することができない。この場合は同じような企業に投資するという。このファンドの運用成績は市場平均よりは良いものの、バークシャー・ハザウェイの株には負けている。


ベンチャーキャピタルによるオープンソース企業への投資が活発になっている。JBossではベンチャーキャピタル間での出資合戦になった。背景には企業におけるオープンソースソフトウェアの利用が浸透してきたことや、RedHatの成功がある。そのためソフトウェアを無料で配布して、有料のサポートを提供するというビジネスモデルも機能するとの確信が高まっているのだ。必ずしもすべてのオープンソース企業がRedHatモデルを採用するわけではなく、低機能バージョンを無料で配布して、高機能バージョンの販売で収益を得るというモデルを実行している企業もある。


プライベート・エクイティファンドを運営している資産運用会社がIPOを検討している。多くの運用会社に投資銀行はアイデアを売り込んでいるが、中でもカーライル(Carlyle)とBlackstoneが最も真剣に検討していると見られている。最近、ベルギー市場でリップルウッドが上場し、株価も堅調に推移していることもIPOへの関心を高めている。ファンドで資金を調達するのに比較して、株式で調達すると投資家に資金を返還する義務がないというのも運用会社には魅力的である。ただ運用会社が自らIPOを行なうのは問題点もある。プライベート・エクイティファンドの魅力は、非上場企業を長期的な観点で経営し、転売益を狙うというものだが、上場すると四半期毎に市場の予測を満たす必要が出てくるのだ。プライベート・エクイティファンドは利益の変動が大きいものと考えられ、投資家には嫌われるタイプの企業になる可能性がある。運用会社自体のIPOの話が出てくるというのは、プライベート・エクイティファンドの最盛期がピークを越したとの見方の表れだと見る向きもある。


・過去数年間好調な業績をあげてきた日本企業であるが、今年度は厳しい収益環境になるとの見方が広がっている。アナリスト中には今年度は日本企業全体で減益になるとの見方もある。既に自動車メーカーのホンダや日産では弱気な収益見通しを出している。原因は中国・米国といった巨大市場での成長が鈍化するとの懸念がある。その一方で、原油高をはじめとする原材料価格の上昇がコスト増加要因になると見ているのだ。既に日経平均は4月になって7%程度下落している。今後決算発表が本格化する中、悪いニュースが出てくると、一層下落する可能性もある。



リップルウッドが上場していたとは初めて知った。しかしなぜベルギーなのか。