20050405

以下の記事を読んだ。
・中国のワイン市場が拡大している。一人当たりの消費量は過去5年間で倍以上に増加している。経済成長に伴い、中産階級が登場し、西側の食文化に親しむようになってきたためだ。まだまだこれからも高い成長が期待できると予想されている。中国政府も健康面からアルコール度数が高い他の酒からワインなどに消費を移行するように促しているという背景もある。輸入ワインにかけられる関税はWTO加入に伴いこれから引き下げられるが、国内ワインの競争力は維持されるものと見られている。労働コストの低さのため価格を安く抑えられることと、中国という巨大市場では物流網を構築するにも時間がかかるためである。中国のワイン業界は上位3社で8割以上のシェアを有しており、この中でもDynasty Fine Winesが株式を公開している。しかしアナリストによる調査レポートは少ないので注意。プライベートエクイティファンドも魅力的な買収案件がないか探している。


・ニューヨーク司法長官が、AIGと和解に応じる可能性を示唆した。このニュースを受けて同社が法人として刑事訴追される可能性が低くなったため、株価は急反発している。しかし同社の先行きは依然厳しい状況にある。年次報告書の作成が遅れており、5月に開催される株主総会も延期される可能性が高い。司法長官のコメントは同社の要請に基づくものと見られている。金曜日に同社の文書が大量に元CEOの弁護士により持ち出されたことが判明し、司法長官が法人として起訴する可能性を示唆したために、株価が急落していた。


・オンラインタバコ販売店が苦境に立たされている。クレジットカード会社が政府当局の要請に基づき、オンラインタバコ販売業者におけるクレジットカード取り扱いを中止すると決めたためだ。クレジットカードが利用できなくても、小切手などで決済をすることは可能だが、時間がかかるために魅力が低下することになる。政府はオンラインタバコ販売業者が販売時に顧客の年齢確認を行なっていないのではないかとの懸念を有している。


WSJヨハネ・パウロ2世の後継者に関するカバーストーリーが掲載されていた。教会における専門用語が多くて非常に読みにくい。枢機卿のことをcardinalと呼ぶことだけは覚えた。