20050207

CLIE TH55で以下の記事を読んだ。
・Exxonが過去最高益を発表した。アナリスト予想を2割も上回る好決算だった。製油や石油化学部門での業務効率化がアナリストの予想以上に利益を押し上げている。この決算を受けてアナリストは上方修正に動いている。株価も好感して上昇している。同社は規律を重んじる経営者のもので多額の現金を生み出しており、多くの現金が眠っている。この現金をどうするのかという点にも注目が集まっている。




・ファッション業界で同じ年のコレクションで多くのデザイナーが同じ色を使うのは偶然ではない。今年は青と茶色が流行となっている。色彩の流行り廃りを判断している企業が存在するのだ。その企業の名前はPantoneという。同社は毎年様々な文化・芸術さらには景気などを分析して流行る色を発表しているのだ。同社が作成する報告書はファッション業界だけではなく、自動車や家電業界にまで利用されている。



・Drexel Burnham Lambert(DBL)の出身者が金融業界で大きな存在感を有している。同社が破綻したのは90年だが、その当時に20代だった社員達が様々な分野で実力を示しているのだ。ヘッジファンド投資銀行プライベート・エクイティ・ファンドなどである。出身者たちは依然横のつながりは大きい。今でもパーティーをするという。同社で学んだ経験がその後の成功に貢献していると口を揃えている。



・出版業界で全米第3位の売上を有するHarperCollinsの女社長であるFriedman氏の新たな試み。同氏は作家を連れて全米をツアーするという試みを一番最初に行なった人物として知られている。またオーディオブックの可能性にいち早く目をつけたという先見性も有している。同氏が社長に就任して以来、同社の業績は拡大傾向を続けている。同氏は一層の業績拡大を目指して、作家ではなく会社に対するブランドを構築する試みを進めている。



・現在審議されている会社法の改正が成立すると、外国企業が株式交換を通じて日本企業を買収することが可能になる。日本企業は国内では大きくとも、世界的に見れば時価総額は小さいために、海外企業に買収されるのではないかという不安感が広まっている。今まで買収を妨げてきた株式持合いが低下していることも一層この不安感を煽っている。そのため企業は買い戻し、増配、株主への情報開示などの株主優遇策を進めるようになってきた。