20050404

PCで読む。最近は全然PDAを利用していない。ダイアリーの題名を変えようか。
・肥満や肥満予備軍が増加する中、肥満による病気(心臓発作や糖尿病など)も懸念されている。製薬業界は新たな巨大市場として肥満解消薬の開発に巨額の資金を投入している。しかし肥満は遺伝・文化・環境などが複雑に絡み合っているので、特効薬が見つかる可能性を疑問視する専門家もいる。もしこのような薬品が開発されれば、太っていないのに減量を願う人に対しても処方が行なわれる可能性が高く、乱用を今から懸念する声もある。肥満解消薬に対する治験への参加意欲はきわめて高く、なんとかして治験に参加しようとする人が後を絶たないのだという。


・天然資源相場に強気なアナリストが増加している。中国の景気減速への懸念が薄らいでいるためだ。中国が今後も経済成長を続けていくと、天然資源への需要が一層高まると見ている。しかしこのような強気なアナリスト予想には、90年代後半のハイテク株の推奨に似たムードを感じる向きもあるようだ。天然資源相場は過去2回大相場があったとCitigroupのアナリストは指摘している。米国が工業国として台頭してきた時期と、戦後の欧州復興と日本の経済成長の時期である。これからは中国経済が再び大相場を牽引すると見ているのだ。懐疑的な向きは、中国国内で天然資源の生産が増加するという可能性を過小評価しているのではないかと指摘している。天然資源各社は、生産能力の拡充を進めているものの、環境規制や設備の供給が追いつかないために予想以上に生産能力が増加するのが遅れているとアナリストは指摘している。


・当局から本格的に捜査を受け始めた2月より、AIGの株価は3割近く下落している。先週の金曜日にも、同社が文書を破棄したというニュースが流れ株価は急落している。これだけ急落すると、バリュー株投資家が買いを検討し始めてもおかしくないのだが、バリュー株プレーヤーの間でも同社に対する見方は分かれているようだ。財務諸表に対する信頼がない現状では買いに回るのは難しいと見る向きが多い。一方で同社の株価は最悪のシナリオよりも悪い状況を織り込んでいると見ている投資家もある。同社はエンロンワールドコムとは異なり、利益を捏造したというよりも利益変動を抑えるように会計操作を行なったと考えているため、問題は小さいとみているのだ。


・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイは珍しく、悪いニュースに直面している。同社の再保険会社であるGeneral ReがAIGとの間で行なった取引が問題視されているためだ。しかし同社の株価はあまり反応していない。同社の株価は取引価格が高いために、割高だと見られているが、評価水準は決して高くない。同社の株式は過小評価されているとの声も大きい。同社の会計処理は保守的であり、利益が実際よりも過小に計上されていると見る向きも多い。今までは配当を行なってこなかったが今後はマイクロソフトのような特別配当を含めて、現金配当を行なう可能性も高い。ただ配当にはバフェットに対する利益相反の問題が生じる。バフェットの個人資産はほとんどが同社株式で占められており、多額の配当を受け取ると、再投資を行なう必要があり、同社とバフェットの間で投資先をめぐって利益相反の可能性が生じるのだ。魅力的な買収案件が見当たらないため、ここ数年は買収を行なっておらず、資金を有効活用できていないとの懸念もある。同社は敵対買収を行なうことはなく、経営陣や大株主と一対一で交渉して買収を進めてきた。しかし最近ではトイザラスの売却に見られるように、オークション形式で売却することも多くなっており、同社には不利な展開になっている。


すぐに影響を受けやすいので、バークシャー・ハザウェイの株が魅力的に思えてきた。