20050313

TH55ではなく、PC上で読んでみた。モニターのブライトネスを低めにするとだいぶ目には優しいようだ。
・韓国と米国との間で、北朝鮮に対する対応に大きな違いが生じている。米国は核兵器保有する北朝鮮に対して強硬姿勢を打ち出しているのだが、韓国は援助を前面に押し出した融和的な姿勢を見せているためだ。韓国が経済援助を行なっている状況では、6カ国協議に引っ張り出すための動機が北朝鮮からなくなるのではないかと米国は懸念している。反対に韓国は、いきなりキムジョンイル体制が崩れてしまうことによる混乱を避けたいとの思惑がある。ドイツが統一を果たした後に発生したコストを考えると一層この懸念は大きい。全体主義に染まっている北朝鮮の国民を韓国で受け入れることができるのかとの不安もあるようだ。援助により、北朝鮮の対応を変えようとする太陽政策金大中大統領の頃に始まっており、韓国国民の間でも支持は高い。




アリゾナ州のユマではレタスなどの野菜が多く収穫される。冬場に収穫のシーズンが訪れ、今がちょうどピークになる。収穫するのに多くの労働者が必要なのだが、人手を確保するのが難しくなっている。メキシコとの国境の警備が厳しさを増しているためだ。国境沿いの警備だけではなく、街の中でも不法侵入者の摘発が強化されており、不法労働者に依存している栽培業者は大きな打撃を受けている。そのため業界団体は当局に対して、警備が厳しすぎるとの異例の苦情を申し立てるまでに至っている。農園だけではなく、建設業界やホテルなど、労働集約産業では不法労働者に対する依存度が高い。現在、議会では移民法に対する改正作業が行なわれており、結果如何では、これらの産業のありかたが大きく変わることになる。

米国の農園が違法移民に依存しているとの記事を読んで、石川好の「ストロベリーロード」を思い出した。この本ではレタス農園ではなく、イチゴ畑が舞台となっているが、農園労働者の様子が生き生きと描かれていて非常に面白い。

ストロベリー・ロード〈上〉 (文春文庫)

ストロベリー・ロード〈上〉 (文春文庫)