20051226

以下の記事を読んだ。今日の起床は6時20分。本日のWSJはクリスマスのために休刊みたいだ。

  • 以前、MSNのてこ入れのためにビル・ゲイツ氏が、サイトにやってきたユーザーに対して現金を渡すというアイデアを示唆したことがあったが、このようなビジネスモデルはYahoo!Googleは既に行っている。自社が直接行うのではなく提携サイトを通じて、検索を行ったユーザーが広告をクリックした場合には、賞品の提供や指定した機関に寄付を行うというサービスを提供している。BlingoやGoodSearchなどがそのようなサイトの代表である。これらのサイトは Yahoo!Googleから検索結果と広告を受け取り、クリックした際に得られる広告料とユーザーへの支払い(賞品や寄付の形を取る)の差額で収益を上げている。しかしこのようなサイトのユーザーは、賞品目当てで利用する場合も多いと見られることから広告主にとってさほど魅力的なターゲットにはならないとの指摘もある。

  • 米国のハイテク業界で働くインド人達が母国に帰国し始めている。第1世代の移民が多いものの、第2世代の移民達もインドに帰りつつある。逆頭脳流出というべき現象の中で、米国ハイテク業界の中には競争力の低下を懸念する声もある。母国に帰国する原動力となっているのが、インドの経済成長である。また経営トップクラスではインド企業とシリコンバレーの企業では給与格差はほとんど無い。もしインドに帰国して給与が下がったとしても生活費が安いので充分穴埋めできる。またインド社会の変貌で、米国と変わらないようなライフスタイルを送ることができるのも魅力となっている。

  • 多くの外国人が米国で出稼ぎ労働者として働いている。彼らが母国に仕送りする金額は2500億ドル以上にもおよび、そのうち半分が米国を起点にしていると見られている。しかし単に送金するだけではなく、現物を実家に送るケースも多い。どのような商品を実家に送るかという点にお国事情が現れている。ハイチでは山羊が重宝されているため、母国の実家に山羊を贈るサービスを提供する銀行もニューヨークにはある。単にお金を送ると、現金を引き出してそのお金で商品を購入しなくてはならないので手間がかかる。このような手間を省くためにも出稼ぎ労働者には重宝されているのだ。

  • デザイナードッグという新しい種類の犬が急増している。プードルとラブラドールを組み合わせたラブラドードルなど新しい種類が次々と生まれている。しかしケンネルクラブではこのようなデザイナードッグを閉め出している。長い歴史を有してないためだ。そのためドッグショーにも参加できない。このようなショーでは純血種しかエントリーできないのだ。そこでこのようなデザイナードッグのブリーダーやオーナーはケンネルクラブに対して陳情活動を行っている。お墨付きをもらうことでステータスを向上させることを狙っているのだ。

  • Second Lifeというオンラインゲームで不動産開発業を営む女性の紹介。中国人でドイツに在住する。ゲーム運営会社よりオンライン上の不動産を購入し、 Photoshopなどできれいにデザインし、区画整理を行った上で転売するという商売を行っている。1年前より始めたが他のユーザーからのニーズを聞いて様々な特色を加えている。たとえば同好の士が集えるようなコミュニティを作ることなどだ。

  • 日本から学ぶ不動産バブルへの対処法。いくつかの点で異なっているものの、日本と米国の住宅バブルは似通ってきている。不動産は上がりつつけるので今買うしかないというムードの広まりや、転売益を見越して無理なローンを組んで高額な不動産を購入するケースが目立つことなどだ。日本では不動産バブルを急激に沈静化しようとして大きな代償を払う羽目になった。米国は日本の経験から学ぶことができると経済学者達は主張する。