イノベーションでは決してアジアに劣っていないアメリカ

Innovation in America : A gathering storm? (The Economist)
なんどか同じ論調の記事を読んだような気もする。米国では新興国が米国以上に積極的に教育や研究開発に投資しすることで、米国の競争力が低下しているのではないかとの声が産業界などから大きくなっている。ただこのような懸念は杞憂にすぎないとの反論もある。米国の競争力は、研究開発そのものではなく、新しいアイデアをビジネスとして成長させることにあるからだそうだ。すなわちマーケティング面にこそ米国の強みがある。新興国で高い能力を持った人材が生み出されたとしても、これを米国企業が利用することも難しくない。当該国に研究開発拠点を設置すれば良いのだ。単純に研究開発投資を増やしただけでは企業の業績は上がらないそうだが、グローバルに研究開発を行う企業は高い業績を上げることが出来るという。というのもそれぞれの国のニーズをより身近に把握することが可能になるためだ。また米国には積極的に新しいものにチャレンジする消費者が存在しているという点も米国にとっては大きな利点だ。

And as GE’s Mr Immelt likes to say, his firm is not great at invention, but it is outstanding at “turning $50m businesses into billion-dollar businesses”.