資金流入に悲鳴をあげる新興国の中央銀行

World's Central Bankers Struggle With Good Times (WSJ)
アジア通貨危機の際には、国外への資金流出・通貨安に苦しめられた新興国で正反対の現象が発生している。高成長に引きつけられて、外国からの資金流入が止まらないのだ。そのため通貨も上昇している。しかし一見良い状況に見えるものの、困った問題を引き起こしている。通貨上昇は自国の輸出産業に大きな打撃を与えているのだ。通貨上昇をすこしでも抑えるためにドル買い介入を行っており、自国通貨を売却しているため、国内の通貨供給量が増加する結果になっている。これはインフレを引き起こす要因になっている。