- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/12/01
- メディア: 新書
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最近は、新聞でも狂牛病の記事を見かけることは少なくなってきたように感じる。しかしまだまだ新規に感染した牛は見つかっているようだ。
どの本だったのか忘れたが、肉骨粉をバラの肥料にしているケースがあるのでバラが狂牛病(!)になることも考えられるといったようなことが書いてあったような気がする。今から振り返ってみるとそもそも脳を持たない植物がどのように感染するのか不思議だ。
自然にあるすべてのものは、人間も含めて密接に絡みついている。人間の都合のいいように一部をゆがめても、別の箇所でそのゆがみで生じた不具合を解消しようとする。その一つが狂牛病なのだというのが著者の主張。部分を見るのではなく全体を見なくてはならないというのは複雑系に通じる。