できそこないの男たち / 福岡伸一

できそこないの男たち (光文社新書)

できそこないの男たち (光文社新書)

読了。面白い。
オスとは損な役回りだなとつくづく実感。遺伝子を混ぜ合わせるためだけにできあがったようなものだからだ。しかしオスの方が一般的には体格が大きく、力が強いのはなぜなのだろうかとも思った。Y染色体同士の競争故にそうなったのかもしれない。
ハーバード大学の大学教授のシステムに関する記述も興味深い。サラリーマンではなく、一種の小規模事業者のような存在である。米国では教授が企業を始めてしまうことがよくあるが、大学教授自体がすでに自営業者みたいなものなのだから、大して違いはないのだろう。教授という看板があるかないかの違いぐらいだ。