本日のHeard on the Streetを読んでいると、The SituationとThe BackgroundとBottom Lineというサマリーのような短い文章が掲載されていた。来年よりWSJの紙面構成が変わるみたいだが、その一環なのかもしれない。すべての記事にこんなサマリーがついているとかなり読みやすくなるな。
インドの砂糖メーカーにとって今年は苦難の一年であった。年初は明るい一年になると見られ、株価も上昇していた。しかし突然、政府が砂糖メーカーに対して輸出禁止令を出したことで株価は急落している。インドでは生活必需品に対しては価格統制が行われており、価格の上昇圧力がかかっていた砂糖に対して、国内の供給を増やすために輸出を禁止したのだ。この効果は大きく、インド国内では砂糖の流通が潤沢になったために価格も急落している。そのためメーカーは売上は増えたものの、利益は大幅に悪化している。政府も輸出禁止令の問題に気づき、修正を考えているものの、すでに世界の砂糖価格は下落基調にあるので砂糖メーカーが恩恵を受けることも難しい。さらに、海外の需要家からはインドの砂糖メーカーは供給できるのかという疑問さえ投げかけられており、イメージ悪化につながっている。
Export Ban on Indian Sugar Makes Stocks Less Than Healthy
(WSJ)(2006/12/29)(Heard in Asia)(993 words)(Rating:4)
Readability: fog=13.53 flesch=43.49 kincaid=10.93
sugar (21.39) rupees (17.31) bajaj (13.46) hindustan (12.74) mills (10.76) indian (10.38)
(WSJ)(2006/12/29)(Heard in Asia)(993 words)(Rating:4)
Readability: fog=13.53 flesch=43.49 kincaid=10.93
sugar (21.39) rupees (17.31) bajaj (13.46) hindustan (12.74) mills (10.76) indian (10.38)
数年前に当局との間でトラブルとなったMarsh & McLennanは現在経営の立て直しを進めている。同社は保険ブローカーだが、リスクコンサルタントなどの業務も行っている。同社には資産運用会社であるPutnamがあり、保険ビジネスとの関連性が薄いと指摘されていた。いくつかの会社がPutnam買収に名乗りを上げたが、カナダのPower Corp of Canadaが買収する可能性が濃厚になっている。予想以上に高値で売れそうなのが株主には良いニュースだ。Power Corpはカナダの投信市場では成長しており、Putnamを買収することで米国進出の足がかりを得ることができる。Marsh & McLennanは今まで不透明だと批判されていた商習慣を廃止したことで業績に大きな打撃を受けていた。株価も数年前と比較すると数割以上下落した。しかし現在はコスト削減を進め、業績も回復基調にある。Putnam売却で得た資金は、株式買い戻しや新規投資などに利用できるために、経営陣に多くの選択肢を与えることになった。
Marsh Is Hoping Sale of Putnam Buries Its Woes
(WSJ)(2006/12/29)(Heard on the Street)(1,041 words)(Rating:3)
Readability: fog=12.65 flesch=48.04 kincaid=10.05
putnam (18.61) marsh (17.68) cherkasky's (15.02) cherkasky (14.31) marsh's (13.45) putnam's (13.05)
(WSJ)(2006/12/29)(Heard on the Street)(1,041 words)(Rating:3)
Readability: fog=12.65 flesch=48.04 kincaid=10.05
putnam (18.61) marsh (17.68) cherkasky's (15.02) cherkasky (14.31) marsh's (13.45) putnam's (13.05)
役人への賄賂と経済成長の関係。賄賂が横行している国は経済成長も低水準という関係がある。しかし必ずしもすべてのケースでこの公式が当てはまる訳ではない。中国が最も大きな反例である。汚職の多さは、政府の大きさと比例するというほうがよく当てはまる関係であり、この点を考えると旧ソ連の国で汚職が多いのも頷ける。面白いのが、汚職が横行しており捕まる可能性がほとんどないような国でも、現金を直接渡すのはいやがる傾向があるという点だ。うまく現金をカモフラージュする方法(パスポートに挟む、封筒に入れるなど)が用いられる。また賄賂という行為も婉曲的に表現されることが多い。ジャーナリストに対して賄賂を渡す国もある。その中には米国も含まれる。
The etiquette of bribery | How to grease a palm | Economist.com
(The Economist)(2006/12/19)(etc)(1,881 words)(Rating:4)
Readability: fog=15.38 flesch=40.58 kincaid=12.77
lobbyist's (15.02) corruption (14.48) bribery (13.58) bribe (13.55) svensson (12.48) roubles (11.91)
The Economistの規定では記者は一日で消費できる量であれば贈り物をもらっても良いとなっているという。つまりワイン1本ならよいが、ワイン1ケースもらうのはNGらしい。(The Economist)(2006/12/19)(etc)(1,881 words)(Rating:4)
Readability: fog=15.38 flesch=40.58 kincaid=12.77
lobbyist's (15.02) corruption (14.48) bribery (13.58) bribe (13.55) svensson (12.48) roubles (11.91)