- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/10/28
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前半のジムでのトレーニングのシーンにおける光と影のコントラストが美しい。一方、病院のシーンは全体的に白っぽく、違う映画を見ているような気にさせられた。
最後のシーンからクレジットへの展開もすばらしい。静かなピアノのソロが非常によく合っている。
タイトル戦で戦ったドイツ出身のチャンピオンは試合の後どうなったのだろうって思っていたのだが特に触れられることはなく、マギーとフランキーの二人の関係に絞って描かれている。マギーの家族を見ているとあんなひどい家族はいないだろうって思うのだが、なぜあのような家族からマギーのような努力家が生まれてきたのだろう。
フランキーは娘との間にどういう事情があったのか、そしてフランキーは最後にどうなってしまったのか、この2点が気になる。あえて語らないほうがよいこともあるのか。
以前見たCBSドキュメントで、マギーを演じたヒラリー・スワンクのインタビューが放送されていた。マギーと同じくスワンクもかなり貧しい家庭から這い上がってきたらしい。撮影のために数ヶ月ニューヨークのジムに通って体を鍛えたと話していた。そこでのトレーナーはスクラップに似た感じの男だった。鍛えたかいあって確かに最初とタイトル戦のころでは体つきがだいぶ違って見える。ボクシングの本物のボクサーのように見えるが、全部自分で演じたのかな。
サイトを巡ってこの映画の批評を眺めていたら、フランキーはマギーの病院に行く際に注射を2本持っていったことがフランキーの最後を暗示していると書いてあるページを見つけた。たしかに本数までは覚えていないが数本以上持って行ったような気がする。しかしマギーを安楽死させたからといって自らも死ぬ理由にはならないのではないかと感じた。