様々な用途で利用される生物発光(bioluminescence)

Inside story: How illuminating | The Economist
クラゲや蛍など、自ら光を出す生物は多い。どのように光を出しているのか解明されているが、この仕組みを他の目的に転用する動きが広まっている。バクテリアに光を放つ遺伝子を組み込んで、公害を測定したり、病気の進行度合いを判断したり、そんなことまで可能だ。何の意味があるのか不明だが、光る犬まで誕生している。
CO2を排出しない究極のエコな照明器具として、光る木まで生み出された。本を読める程度の光を放つという。農薬を効果的に配布できるように害虫に攻撃されていると光る植物も生み出されているが、そのような農産物を食べる消費者がどの程度いるのかどうか今のところ不明だ。
米軍も長年にわたって興味を示しているのが、海で発生する生物発光で潜水艦を探知できるかという研究だ。なんらかの変化を察したときに光るので潜水艦が通過すると光るという。すでに第一次世界大戦の頃には、ドイツの潜水艦が通過した際に発せられた光が、上空からも観察でき、それをもとに攻撃されたという経緯があるという。