四面楚歌のイスラエル

Worried Israel: Encircled by enemies again? | The Economist
イスラエルがかつてないほどの脅威にさらされている。和平条約を結んでいたムバラク政権が崩壊し、同じくアラブ諸国では数少ない条約締結国であるヨルダンでも政権が不安定になっている。レバノンでは西側に近い首相に代わって、ヒズボラが支持する首相が就任している。シリアは今まで通りイスラエルには敵対的で、イランも同じく核兵器実現に向けて邁進している。良好な関係を維持していたトルコとの外交関係も、昨年のイスラエル軍によるトルコ船舶襲撃で悪化している。さらには欧州でもイスラエルに対して敵対的な行動が目立つようになってきた。最大の支援国である米国も、オバマ大統領はイスラエルに対しては盲目的に支持している訳ではない。ただ米国民全体を見ると、イスラエルに対する支持は高く、共和党からの支持も期待できる状況にある。