メキシコから中米に移行する犯罪組織

Organised crime in Central America: The rot spreads (The Economist)
メキシコでは、政府が犯罪組織に対して大規模な摘発を進めておりそれが原因で、一般市民を含めた多くの犠牲者を出している。またメキシコでの活動が難しくなったこともあり、メキシコの犯罪組織が中米に活動の拠点を移しつつある。中米は貧しく政府も脆弱で犯罪組織に対抗する能力もあまり持ち合わせていない。現在では、メキシコの犯罪組織が現地のチンピラみたいなものたちを使って活動を広げているが、このようなチンピラたちが成長して自ら犯罪組織となる可能性もある。もともとメキシコの犯罪組織は、コロンビアの麻薬マフィアの支配下にあったが、流通網を確保した現在では、コロンビア自体は単なる麻薬の製造元という脇役に押し込まれたという経緯があり、メキシコも中米の犯罪組織が成長して同じような目に遭う可能性もある。