南アフリカの農地改革

Land reform in South Africa : Hurry up (The Economist)
アパルトヘイト後の南アフリカでは、白人に偏っていた農地所有を黒人に再分配するという政策が導入された。しかしなかなか当初の目標が達成できない。期限を延長しても達成できる見込みは低い。隣国のジンバブエでは、暴力的に白人から農地を取り上げて黒人に分配したが、南アフリカではそのような無茶なことをせずに、市場価格で所有者の合意の元に農地を買収するという方法を採用していることが遅れの背景にある。政府もしびれを切らせて、強制的な方法を採用するのではないかという不安が白人農家の間で高まっている。肝心の農地も黒人に分配されると、ノウハウや資本不足で生産力が低下するケースも多い。身の不安など将来に不安を感じた白人農家が他のアフリカ諸国に移ることも検討している。