The Economistの新コラム

Schumpeter : The pedagogy of the privileged (The Economist)
先週号より、The Economistで新しいコラムが開始されている。正式なアナウンスはないようだが、代わりにFace Valueがなくなってしまった。こちらもなかなかおもしろかったので残念である。新コラムの題名がシュンペーターというのがいかにもThe Economistらしい。今回はビジネススクールのだめなところを取り上げている。どんなところがダメか。まず批判精神や懐疑精神というものを重視していないという。そのため理論をそのままうのみにして、デリバティブはリスクを分散させる効果があるので安心などと思い込みとんでもない惨事を引き起こしたりする。くわえて、ビジネススクールは企業への批判を控えるという点も問題だという。ケーススタディの元ネタとして、または教授陣のサイドビジネスであるコンサルティングビジネスのクライアントとして、企業に正面から批判を加えるのはなかなか難しい。この点は監査法人が監査業務と同時にコンサルティングサービスも提供することで利益相反を引き起こしたという話を思い起こさせる。教授陣のサイドビジネスに制約でも加えないとダメなのかもしれない。