米国の大学

Universities and the recession : Desperemus igitur (The Economist)
米国で高校を卒業して大学に入学しようとしている人はベビーブームのおかげで非常に多い。大学からの入学許可を獲得するのも一苦労だ。ただ不景気な現時点で社会人になるよりは大学に進学して景気が回復するのを待つという選択肢は魅力的である。問題なのは学費が非常に高いという点だ。私立大学では1年間平均25000ドル、州立でも6000ドル以上かかる。私立大学では大学基金の運用失敗、州立大学では財政難の州政府による補助金削減で財政的に厳しい状況に立たされている。そのため奨学金の望みも薄くなっている。金を借りて学費をまかなうのも問題がある。学費ローンの負担で魅力的だけど給与が安い仕事をあきらめざるを得なくなるためだ。Facebook上では「学費ローンの徳政令で景気回復を!」と主張する人物が登場し多くの賛同者を集めているという。