本を読むようになったアメリカ人

Adult literacy : The Readers (The Economist)
アメリカ人は年々本を読まなくなってきているという統計は、アメリカ人が年々バカになっているという証拠としてよく取り上げられていた。しかし長年の低下傾向にようやく歯止めがかかったようで反発に転じたようだ。単に統計上の誤差と片付ける向きもあるが、あらゆる階層で読書率が上昇しているために、それなりの重要性はあるようだ。興味深いのが、ヒスパニックやアフリカ系アメリカ人において上昇が目立つという点にある。また教育水準が低い階層においても上昇が著しい。もちろんこのような上昇を単一の原因に帰することは難しいと思うが、記事の中では、長年の読書率低下により社会が危機感を持ち、読書という行為に注目が集まってきたことが原因との声を紹介している。