Yahoo!の新CEOはオートデスクの元経営者

Face value : One tough Yahoo! (The Economist)
このニュースを聞いたとき、同じハイテク業界とはいえオートデスクという専門家向けソフトウェアの会社の経営者がYahoo!のCEOになるのかという疑問を持ったが、この記事を読んだら少し理由も分かったような気がしてくる。新CEOのCarol Bartzという女性はかなりタフな人物だ。子どもの頃に母親を亡くすという経験や、学費を稼いで大学に通う(たぶんバーだと思うが制服を着れるようにハードなシェイプアップを行ったという)という経緯、3Mに入社するも昇進の機会が与えられなかったためにコンピュータ業界に転職するといった話が出てくる。オートデスクのCEOになった直後に乳ガンになって仕事をこなしつつ治療を受けたという話、家族との時間を設けるためにぎりぎりのスケジュールで働くなどのエピソードが印象的。同氏にとってはワークライフバランスは死にものぐるいで達成するものといった感じなのかもしれない。さらに後継者の育成を行いつつ、あまりにも自分が長い間CEOにとどまっていると後継者が退社してしまうとの心配から早々にポストを譲ったという経緯はなかなか聞かれないケースのように思える。

以下の発言になるほどと思わされた。

“There is a real difference between managing and leading,” she once said. “Managing winds up being the allocation of resources against tasks. Leadership focuses on people. My definition of a leader is someone who helps people succeed.”