Wall Street on trial : Hunting for scalps (The Economist)
大衆の怒りを受けて、当局は金融機関のトップに刑事責任を負わせるのに必至だ。しかしなかなか難しい。破綻した会社の経営者が投資家をミスリードしたとの問題があるが、金融危機が予想以上に大規模になってしまったことが皮肉にもトップが詐欺を関与していたとの主張を薄めることになっている。資産を過大に評価していたとの責任も追及できるかもしれないが、時価会計に関しては様々な問題も出ており、この点で責任を追及するのも難しい。エンロンやワールドコムの時と異なり、司法当局は使える武器も制限されている。その上、量刑基準の変更により長期間の懲役刑という判決を引き出すのも難しい。
