新しい監視技術

Surveillance technology : If looks could kill (The Economist)
いくら監視カメラを設置しても、映像を人間の眼でチェックするのでは危険を見逃してしまうことになる。そのためコンピュータで自動解析するための様々な技術が開発中だ。単に人間の動きを解析するのではなく、場所という文脈まで含めて危険人物か否か判断することを目指すものまである。テロリストは表情を押し隠すように訓練されているが、ごく一瞬に現れる微表情までは隠せない。そこでこれを分析することで危険人物を判断するプロジェクトもある。多数のセンサーで人間の身体的特徴(体臭や血圧、体温など)を検知して判断するというアイデアも進行中だ。このような状況は何も犯罪を犯していないのに危険人物視されてしまうという「マイノリティ・レポート」のような現象を生み出してしまうかもしれないとの恐れもある。多くの罪のない人物が長時間の尋問に晒される事態を避けられないというのだ。