携帯電話は健康を害するのか否か

The Interphone study : Mobile madness (The Economist)
携帯電話が健康を害するのかどうかという話題ほど、混乱した情報がメディアで報道されたものはない。この混乱した状況に終止符を打つために、Interphoneという国際的な研究が開始されたのだが、現在のところはさらに混乱を拡大する結果につながっているように見える。そもそも調査のやり方に問題があったようだ。現在脳腫瘍を患っている患者を見つけて、携帯電話の利用頻度を思い出してもらい、統制群の被験者における利用頻度と比較するというやり方を採用したのだが、脳腫瘍の患者は意図的かどうかは不明だが携帯電話の利用状況を報告する際にバイアスがかかっているようで信頼出来るデータを集めるのがかなり困難になっている。今後は、時間はかかるものの、リアルタイムで被験者の携帯電話の利用状況を記録し、将来の発病の傾向を分析するという方法も行う予定にしている。