英語ベストセラー本の研究

英語ベストセラー本の研究 (幻冬舎新書)

英語ベストセラー本の研究 (幻冬舎新書)

昨日、病院に行った際に1時間以上待たされたのでこの本を読んでいた。戦後の日本における英語教育は紆余曲折していることがよく分かる。平坦な一本道を進んできたわけではない。回り回って全然別の方向に進んでいるかのような印象も受けてしまう。

さまざまな人物がこうすれば英語を身につけることができると主張しているが、音読が大事という意見には説得力がある。理解できないから音読するのではなく、理解できたという段階は最初の一歩にすぎない。理解できた時点で多くの人は音読を止めてしまう。理解できた文章を飽きることなく何度も音読することで身体に刻み込んでいくのが大事らしい。
個人的な経験でも、音読は効くというのはよく分かる。高校生の頃に、SIMという教材を使って勉強していたが、何度も音読していた。教材で指示されたとおりに同じテキストを飽きることなく毎日繰り返して音読して英語の成績が良くなっていったことを思い出す。これを今でもやれるかどうかとなると自信はない。そんなに切実に英語を身につけたいという意識がない。この本でも英語を勉強することを手放しで勧めている訳でもない。もっと有効な時間活用法はたくさんあるのだ。



「英文法解説」(ASIN:4760820094)も紹介されていた。高校生の頃に買わされたがそれほど良い本には思えなかった。今読んでみるとどんな印象を持つのだろうか。