プロフェッショナル・仕事の流儀「あきらめなければ、失敗ではない・中小企業経営者・片山象三」

録画しておいたものを見た。中国製に圧倒される日本の織物業界。自ら育った産地を救うべく立ち上がる中小企業の経営者が今回の主役だ。素人力が今回のキーワードだと思う。素人だから壁を壁だと思わないのだそうだ。壁を壁だと思うのは結局、どのように事実を解釈するのかという問題だから、よけいな知識が多いとそれが解釈の幅を狭めてしまうのだろうと感じた。仕組みはさっぱり分からなかったが革新的な機械で中国製に打ち勝とうとしているようだ。コストが6分の1に、納期が9分の1になってしまうという夢のような機械だ。この技術が中国に渡ったら(すぐにコピーされそうな気もする)、どうなってしまうのか。すこし心配になる。しかしコストが本当に6分の1にまで下落すると、コスト自体は製品の魅力においてはほとんど意味をなさなくなるのではないかと思った。どれだけ早く顧客の元に届けられるかがより重要度を増すのだろう。そうなると消費地に地理的に近い方が有利になってくるのかなという気がする。