ポーカーと知の高速道路

Poker:A big deal (The Economist)
今週号のThe Economistは面白い記事が多い。これもその中の一つ。米国におけるポーカー人気に関する記事だ。ポーカーの試合をテレビで中継して誰が見るのかという気がするが、すでにNBAバスケットボールよりも多くの視聴者を集めているというから驚きだ。ワールドシリーズなるトーナメント(30年以上続く伝統ある試合だ)まである。そこで優勝したのが19歳の女の子だ。しかも米国人でさえない。欧州生まれだ。ネット上に多くの教材や対戦の場が用意されているので、どこでもポーカーの実力を身につけることができるようになった。年長のプレーヤーにとっては長年の経験というアドバンテージが無くなっているのだ。親さえ子供にポーカーをやらせることを勧めている場合もあるという。
ポーカーは単なる偶然が支配するゲームなのか、それともスキルが必要とされるゲームなのか、これは当事者にとって大きな問題だ。スキルが必要とされるゲームだとするとギャンブルではなくなり様々な規制を脱することも可能になる。当事者たちは当然のことながらリスク分析や冷静さが求められるゲームであることを主張している。
またポーカーを教育や社会福祉に使う動きさえある。