NHKスペシャル「眠れる再生力を呼びさませ・脳梗塞・心筋梗塞治療への挑戦」

1ヶ月以上前に録画したものだがようやく見た。骨髄幹細胞を使って脳梗塞心筋梗塞を治療しようとする試みを紹介している。札幌の病院では骨髄幹細胞を利用して脳梗塞患者を治療する臨床実験がおこなわれているが、番組中に登場した患者の回復ぶりはすごい。翌朝には今までに動かなかった指が動くようになっている。
自分の骨髄からとった幹細胞で治療すると言っても脳に直接投与する訳ではなく、点滴と同じく腕から流し込む。そのため手術も不要だ。腕から投与するので幹細胞のうち脳に到達するのはそれほど多くないので、あらかじめ培養しておいて数を増やしてから投与している。
受精卵から採取するES細胞と骨髄幹細胞はどう違うのか。自分の体から採取した骨髄幹細胞で自らの病気を治すことができれば、倫理的な問題もなくすべてが丸く収まりそうだ。
一つ疑問なのが、そんなに効き目が強い幹細胞が自らの体に備わっているのに、なぜ勝手に神経細胞や心筋細胞を再生してくれないのかという点だ。まだそこまで人間が進化していないということなのかもしれない。