ドキュメント・にっぽんの現場「“天国への引っ越し”手伝います」

だいぶ経ってしまったがようやく見た。しんみりし、考えさせられる内容だ。孤独死が増えていることから、遺族に代わって遺品を整理する業者が多数登場している。そのような業者の一つに密着し、遺品整理の現場を取材している。遺品を整理することは、単にものを整理することだけではないことが分かる。業者が語っていたとおり「心」も整理しているようだ。孤独死となってしまった故人は、家族関係で問題を抱えていることも多いようで、故人とは関わりを持ちたくない、遺品なんていらないという場合もあるみたいだ。しかし業者が遺品の中から家族に関するものを遺族に渡すことで、故人と遺族との関係を修復することもある。
回収した遺品は、処分することになるのだが、場合によっては供養(専用の施設まで社内にある)まで行っている。生前に遺品の整理の見積もりを求めてくる老人も多いというのが意外というかすこし悲しい気分になる。子供に対しても迷惑をかけることができないという思いこみが非常に強いようだ。
あまり望ましいことではないのかもしれないが、今後も多くの需要が見込めそうなサービスではある。

取材されていたのは、キーパーズという会社。