CBSドキュメント20070222

今回は3つとも面白いレポートだった。

  • Rwandan Genocide Survivor Recalls Horror ルワンダでのフツ族によるツチ族の虐殺の証言。フツ族から逃れるために神父(フツ族)の協力で、神父の家のトイレに3ヶ月隠れていた女性による証言だ。いつ見つかって殺されるのか生きた心地がしない状態で3ヶ月間もトイレの中に隠れていた。神父の家族にも悟られないようにトイレから出ることもできない。しかも一人ではなく大勢の女性と一緒に隠れていたので身動きさえ取れない状態だったという。フランス軍による介入が生き地獄から脱出するきっかけになった。フランス軍が滞在する場所にまでなんとかたどりついて九死に一生を得ることになる。この女性はトイレの中で英語を勉強することを決意する。母国語はフランス語だが、自分の体験を世界中に広めるためには英語を勉強しなくてはならないと考えたためだ。その結果、「生かされて。」(ASIN:4569656552)という本に結びつくことになる。
  • Welcome To Hazleton ペンシルバニア州のヘーゼルトンという町における不法移民排斥運動の紹介。不法移民の増加により凶悪犯罪の増加が引き起こされていると感じた住民が、市長に対策を要望することになる。その結果、不法移民を雇用したり、家を貸した者を罰するという条例の制定だ。ただこれは憲法違反だと批判する市民団体も多く、まだ施行されていない。この町の取り組みは他の町にも影響を与えており、同じような動きを見せつつある。
  • 'Bluejay' Spreads His Wings Bluejayという天才作曲家の紹介。この少年にとっては交響曲の作曲には試行錯誤はないようだ。頭の中にすでに完成した曲が鳴り響いているので、それを楽譜に書き起こすだけで作曲が完了してしまうという。