コンテナ物語ーー世界を変えたのは「箱」の発明だった

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

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コンテナを活用したのは、マルコム・マクレーンという男だ。トラック運送で頭角を現し、コンテナを使った海運が魅力的と見ると、トラック運送を売却して、海運に乗り換えた人物である。コンテナ自体はそれ以前よりも存在したが、徹底的に活用したのはマクレーンが最初になる。当時の米国の運送業(陸運も海運も)は規制でがんじがらめで、当局の認可を避けることができないビジネスだった。このようなぬるま湯の中で、運賃は高止まりしていたのだが、起業家精神に溢れたマクレーンが業界の秩序を破壊することになる。企業買収にあたっては1950年代にLBOを行ってもいる。米国で最初のLBOらしい。