ベスト本2006

今年読んだ本の中で面白かったものを選んでみた。昨年と同様に、「再び読んでみたい」「関連する本を読んでみたい」を選考基準にしている。

  • 「喪失と獲得―進化心理学から見た心と体」(ASIN:4314009683)
    進化論にはまるきっかけになった本。
  • 「フロー体験 喜びの現象学(ASIN:4790706141)
    フロー体験ができるかどうかが人間を他の動物と異なる生き物にした大きな違いだと感じる。
  • 「人間の本性を考える 心は「空白の石版」か」(ASIN:4140910100)(ASIN:4140910119)(ASIN:4140910127)
    人間とは何か、多くのショックを与えられる一冊。
  • 「人類が知っていることすべての短い歴史」(ASIN:4140811013)
    高校生のころに読んでいればもっと科学を好きになったかもしれない。
  • 「進化と人間行動」(ASIN:4130120328)
    ダーウィンの思想がなぜ危険なのか少し分かった気がする。
  • 感染症は世界史を動かす」(ASIN:4480062866)
    本書のテーマからは外れるのだが、感染症を防ぐには手洗いとうがいが肝心というメッセージはすんなり受け入れることができた。
  • 「自分を知り、自分を変える―適応的無意識の心理学」(ASIN:4788509466)
    人間の不思議さをつくづく感じる一冊。
  • 「入門経済思想史 世俗の思想家たち」(ASIN:448008665X)
    経済学は当初から「ヤバい」ものであったことがよく分かる。
  • 「人間はどこまでチンパンジーか?―人類進化の栄光と翳り」(ASIN:4788504618)
    ジャレッド・ダイアモンドの著作すべてがコンパクトに詰まっている。読み応え満点。
  • ローマ人の物語〈15〉ローマ世界の終焉」(ASIN:4103096241)
    今から振り返ってみるとローマ帝国の存在が一種の奇跡に思えてくる。
  • 「新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く」(ASIN:4140807431)
    ネットワークの科学のこれからの成果に大きな期待を感じる。
  • 「わたしを離さないで」(ASIN:4152087196)
    小説はこれしか読んでいない。あり得ない状況設定だが違和感がないどころか、懐かしさまで感じてしまう。イギリスではなく、米国が舞台だと違っていたかもしれない。外国の文学という印象がまったくないのも不思議なところだ。


12冊という中途半端な数になってしまった。昨年よりもかなり増えている。そもそも読んだ本の数が増えているだけに当然とも言えるが。もっと入れたい本があるのだがこの程度にしておく。科学の本がこんなに読むとは自分でも不思議だ。図書館を積極的に利用し始めたのだが、12冊はすべて購入した本になってしまった。借りた本はどうしても印象が小さくなってしまうかもしれない。